新座市の小児科,アレルギー科
志木小児科・アレルギー科クリニック

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この夏の時季に大流行なのが…

りんご病(伝染性紅斑)

りんご病(伝染性紅斑)は、“ヒトパルボウイルスB19型”という比較的感染力の弱いウイルスの感染によって起こります。
幼児期から学童期のお子様に多く、春から初夏にかけて流行する事が多いようです。

発疹が出る1週間~10日位前に、発熱、筋肉痛、倦怠感がみられる事があり、両側のほっぺがりんごのように赤くなり、次第に肩から腕、大腿に赤い発疹が出現し、数日後にはまだらなレース編み模様になります。
頬が赤くなった時は既に他児への感染力がないので登園、登校してもかまいません。
かゆみを伴う事が多く、通常5~7日で消えていきますが、一旦消失した発疹が、日光や運動などによって再び出現してくる事があります。
自然に治りますが、かゆみが強い時は抗ヒスタミン剤を処方します。

基本的にりんご病には特別なケアは必要ありませんが、外出して日光に当たったり、入浴したりすると、消えかかった発疹がぶり返したり、かゆみが強くなる事がありますので、治りかけの頃は直射日光や入浴は避け、家の中で静かに過ごすようにしましょう。

年長児、大人では腰や膝の関節痛がみられる事があります。
りんご病は、頬の赤さと手足の紅斑状態から医師が診断します。また、溶連菌感染症の可能性を消すために、溶連菌迅速検査を行って陰性か確認する事があります。

尚、妊婦の方が感染すると、胎児の赤血球が壊れそれに伴い子宮内発育遅滞や流産の原因になる事があります。感染したのに症状が出ない(不顕性感染)もありますので、妊娠中に上の子が感染した場合は産婦人科で相談するようにしてください。

溶連菌感染症

“春から夏にかけて”と“冬”の、年間で2回流行のピークがあります。
幼児期から学童期のお子様に多く発症しますが、大人にも感染する事があります。

溶連菌は正式には「A郡β溶血性連鎖球菌」と呼ばれる細菌です。
潜伏期間は2~5日間です。
症状の始まりは38~39度台の熱とのどの痛み、腹痛や嘔吐からです。風邪と症状が似ています。
その後、赤く細かい発疹が体や手足に現れたり、舌にイチゴのようなブツブツが発生し、熱が下がると手足の皮膚がむける事もあります。アトピー性皮膚炎のお子様は病変部に菌が入り込む事で重症化する事がありますので注意が必要です。
溶連菌感染症は上記の症状に加え、地域での流行状況などから疑います。症状があまりに典型的であれば、それだけで診断がつくと思われます。
疑わしい場合は、溶連菌迅速診断キットで調べます。のどの赤く腫れている部分を綿棒などで擦り検査します。院内で行える検査で、15分程で結果が分かります。

感染力は病気のかかり始めである急性期が強く、急性期の兄弟間での感染率は25%と報告されています(国立感染症研究所HPより)
残念ながら溶連菌のワクチンはありません。他の感染症と同じく、手洗い、うがいを徹底しましょう。
飛沫感染を予防する為に、マスクも有効です。もし、溶連菌感染症にかかってしまったご家族がいる場合は、同じ食器やコップを使うことは避けましょう。

学校保健安全法では出席停止の措置が必要と考えられる疾患に位置づけられており、医療機関の受診日とその翌日は登園・登校できません。
有効な抗生物質を内服後24時間経過すると感染力はほぼなくなります。
水分補給を十分に行う事と、有効な抗生物質をきちんと服用する事が大切です。

溶連菌はきちんと治療しないと、重大な合併症(心臓弁膜に障害を起こすリウマチ熱、血尿やむくみを伴う急性糸球体腎炎など)を引き起こす細菌です。
熱が下がっても溶連菌が残っていれば再発の恐れがあります。
抗生物質は処方通りに最後まで(10日~2週間の間)服用させることが重要です。
症状が改善した後も、2~3週間後に尿の中に血液や蛋白が混じっていないかを検査します。この検査をもって、溶連菌感染症が治ったかどうかわかります。
症状が治まった、抗生物質を飲み終わったからといって自己判断はせず、発症2~3週間後にも医師の診察を受けましょう。

水痘(水ぼうそう)

水痘のごく初期には診断を下すのが難しい場合も多いですが、当院ではできるだけ早期の診断と治療開始を心掛けています。また、水痘患者様と接触を持たれた場合に早期に発症予防の療法を考えるようにしていますのでご相談ください。

手足口病

今シーズンの手足口病は例年と異なる発疹の出現の仕方を認める事もあって診断の難しい例もありますが、当院では早期の診断及び痛みを伴う口腔内病変の可能な限りの改善を早期に目指します。

伝染性膿痂疹(とびひ)

今夏は虫刺されの子どもが非常に多く見られ、その後にとびひ病変に進展してしまうケースも多いようです。当院では、内服薬と外用剤、消毒液などでとびひ病変を早期に改善させる集中的な治療を行います。

伝染性軟属腫(水イボ)

今夏は水イボの大流行のシーズンになっています。当院では痛みの少ない治療法をいくつか用意してありますので御希望の治療法を選んでいただけます。それぞれの治療法のメリット・デメリットをよく吟味されてからよりよい方法をお選びください。

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